Interview 2
Mayu Shimizu 清水 真有
鮨おこめ
ただお腹を満たすだけじゃない。 届けたいのは人の心に届く鮨
鮨職人と聞くと、「修行が厳しそう」「女性には活躍が難しそう」というイメージを持たれるかもしれません。しかし、シーエージェントではそうした固定観念を越えて、若い世代や女性の職人が第一線で活躍しています。
今回のインタビューは、IT業界から飲食業界へキャリアチェンジし、鮨職人となった清水さん。全くの異業種から転身された背景や、彼女が感じる鮨職人という仕事の魅力について語っていただきました。
Q1. IT業界から鮨職人とは全く異なる世界ですが、転職の背景を教えてください。
大学卒業後は新卒で大手SIerに入社し、4年ほど働いていました。仕事自体は嫌いではなかったのですが、ずっと忙しい日々が続いていて、あるときついに体調を崩してしまったんです。入院までしてしまい、しばらくは食事も取れないほどでした。
でもその経験が、私にとってはすごく大きな転機となったんです。「好きなものを、おいしく食べられる」って当たり前だと思っていたけれど、本当はすごく幸せなことなんですよね。食べられない日が何日も続くと、その当たり前がどれほどありがたいことなのか、身に染みて感じました。そしてそれと同時に、そんな「食」に関わる仕事がしてみたいという気持ちが、少しずつ大きくなっていったんです。飲食のお仕事を探す中で目に止まったのが、「鮨職人募集!未経験・女性歓迎」というシーエージェントの求人でした。鮨職人といえば、男性が長い修行を積んでなるものというイメージが強かったので、とても印象的だったのを覚えています。
人生は一度きり。どうせ挑戦するなら自分がワクワクできる選択をしたいという想いもあり、思い切って鮨職人という道に進むことを決めました。
Q2. シーエージェントに惹かれた理由は何でしたか?
シーエージェントの理念のひとつに「楽しいから笑うんじゃない。笑うから楽しいんだ」という言葉があるのですが、それを見た瞬間に「あ、この会社ならきっと楽しく働ける」と直感したんです。お鮨屋さんって、どこか敷居が高くて緊張感のある雰囲気を想像する方も多いと思うんですけど、私のいる鮨おこめをはじめ、シーエージェントのお店では全く逆で、店内ではお客さまの笑い声はもちろん、職人たちも本当に楽しそうに働いているんです。従業員もお客さまも、みんなが笑って過ごせる場所。そんな環境はすごく魅力的に映りました。
入社前に、実際に女性職人として活躍している先輩の姿を見られたことも大きかったです。性別で役割が決まるのではなく、同じカウンターで同じように仕事をしている姿を見て、「ここなら私も挑戦できるかもしれない」と感じられたことは安心材料のひとつでした。
それと、私自身が東京生まれということもあって、地元で江戸前鮨の職人として働けることにも魅力を感じました。私たちの仕事は、“日本の伝統を引き継ぐ仕事”。一人ひとりが誇りを持って働いています。
Q3. 現在の業務内容と、仕事でやりがいを感じる瞬間を教えてください。
握りや仕込みといった調理の仕事はもちろん、接客まで幅広く担当しています。カウンターでお客さまを目の前にして鮨を握るのは少し緊張もありますが、それ以上に楽しい時間です。また、最近はお店での仕事だけでなく、学生さん向けの会社説明会に参加することも増えました。自分自身がこの世界に飛び込んで人生が変わったので、これから社会に出る子たちにも、“こんな道もあるよ”と伝えてあげたいですね。
そして、やっぱり一番心が動くのは、お客さまの楽しそうな様子を見られた瞬間です。笑顔ってごまかせないものなので、その表情の変化を間近で感じられるのはカウンターならでは。少し緊張気味で入店されたお客さまの表情が、席についてふっと和らいだり、職人が鮨を握る様子を見て、どこか嬉しそうにされていたり—。仕事としての達成感というより、“目の前の人の幸せに直接関われている”という実感が得られること。それが、この仕事を続けたいと思える大きな理由です。
Q4. お客さまとの関わりで、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
以前、外国の若い女性のお客さまがひとりでいらっしゃったことがありました。慣れない土地でひとり寂しい食事にならないよう、分かる範囲の英語で料理の説明をしたり、日本に来た理由や驚いたことなど、色々お話を伺いました。すると彼女はお店をとても気に入ってくれ、半年後、1年後と今度は家族を連れて来てくれたんです。「この人が私の言ってたスシシェフよ!」なんて、家族に紹介もしてくれて。
お客さまには、ただお腹を満たすだけでなく、人に話したくなるような、特別な「体験」が提供できるよう意識しています。この外国からのお客さまは、まさにそんな体験がご提供できたようで、本当に嬉しかったですね。
それともうひとつ印象に残っているのが、ある女性のお客さまのエピソードです。女性の中には、男性の前で大食いだと思われたくない人もいらっしゃるかと思います。そのため、男性が席を外されたタイミングで「お腹はいっぱいになりましたか?」とこっそり伺いました。すると、次に来てくださったとき、「あのときのお姉さんの気配りが忘れられなくて。お姉さんが握っているときにまた来たいです」とお声かけいただきました。ちょっとした気づきや気配りが、お客さまの感動につながったと感じられた出来事でした。
Q5. 女性職人として働くうえで感じる魅力や強みはありますか?
鮨職人って寡黙な男性のイメージを持つ方が多いと思うのですが、実際にカウンターに立っていると、女性の私がいることでお客さまの緊張が和らぐのをよく感じます。
特に年配のお客さまは、「あなたに会いに来たよ」と優しく言ってくださったり、本当にありがたく感じます。私のことを娘や孫のように可愛がってくださる方もいて、カウンター越しの会話も楽しみにしてくれているようです。そういう距離感や関係性を自然に築けるのは、女性職人だからという部分もあるのかもしれません。
女性だからこそ、伝えられる安心感やあたたかさがある。そんなふうに思える瞬間があることは、この仕事を続けるうえで大きな励みになっています。
Q6. 未経験からでも成長できる環境だと感じますか?
はい。私がまさにそうで、言葉通り包丁の持ち方からのスタートでしたから。最初のころは心が折れそうになることもありましたが、シーエージェントはいい意味で「まずはやってみなよ」と背中を押してくれる会社。入社してまだ何日かなのに「捌いてみようか」と、大きな真鯛を渡されたときは驚きました。でも実際にやってみるとすごく面白くて、どんどんできることが増えていきました。
もちろん、失敗することもたくさんあります。でも先輩がすぐに否定したり怒ったりするのではなく、見守りながら必要なときにフォローしてくれますし、できるまでしっかり向き合ってくれるんです。その安心感があったからこそ、未経験でも前に進めたんだと思います。
シーエージェントへの応募を
考えている方へメッセージ
もし「普通の人生じゃ物足りない」「何か新しいことに挑戦してみたい」という気持ちが少しでもあるなら、鮨職人という仕事はきっと楽しめると思います。たとえ「自分には何もない」と感じていても、誰だって必ず何かしらの良さや魅力を持っていますし、それに気づけるきっかけがこの会社にはたくさんあるんです。
お客さまとの会話の中で「自分ってこんな一面があったんだ」と気づくこともありますし、できることが増えていく日々の積み重ねが、そのまま自信につながっていくのがわかります。さっきも言いましたが、人生は一度きりです。もし少しでも興味があれば、思い切って飛び込んでみてもいいんじゃないでしょうか。みなさんと同じカウンターに立てる日を、心から楽しみにしています。
